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人の普遍的3大願望

 人はさまざまなことを望みます。お金持ちになりたい、出世したいといった現実的な願望から、人の役に立ちたいといった高尚なものまで様々です。それまでの、そして、その時の状況や環境によっても変わるでしょう。しかし、そんな中でも普遍的願望と呼ばれるものがいくつかあります。

 今回はそれらについて書いてみたいと思います。

  人間の願望、この場合正確には欲求と言うべきですが、この最も有名なものは、

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 所属と愛の欲求
  4. 承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

の五つからマズローの5段階欲求でしょう。それぞれの詳細な解説は今回は割愛しますが、ほぼここに集約されていると言っても良いかと思います。

 

 マズローの五大欲求の中で、高次のもの(所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求)については、人間において最も特徴的なものです。生理的欲求や安全の欲求は生物の本質にかかわる、いわば本能的なものと表現できます。所属と愛の欲求については、意見の分かれるところですが、根源的なものは本能的なもの、付加的な領域は人間特有とも言えるでしょう。

 

 このような願望について、少し切り口を変えて、より身近で現実的な表現に切り替えると、人間、さらに言えば社会生活において重要視される普遍的3大願望と呼ばれるものでがあります。

 

 一つ目は、有能感と呼ばれるものであり、能力を発揮したいという願望です。すなわち、自分の能力が役に立っている、別の言い方をすれば、自分は役に立つ能力を持っていると感じたいという願望です。普通の人は役立たずと言われれば、腹も立つでしょうし、落ち込むこともあるでしょう。それらは、この有能感という願望の裏返しでもあります。

 

 二つ目は、自律性と呼ばれるものであり、自分で決めたい、自分でやりたいという願望です。すなわち、人に命令されたくない、他人の影響を受けたくないという願望とも言えます。出世したいといった願望の根底には、前述の有能感からくるもの有りますが、この自律性を保持したいということもあります。

 

 三つ目は、関係性と呼ばれるものであり、他との関係を持ちたい、維持したいという願望です。前述の自律性という願望は持っているものの、他者との関係性は必要というのが人間が社会生物である言われる所以でもあります。また、一つ目に上げた有能感を実現するためには一人では不可能であるということも関係しています。

 

 自分の考え方や行動を振り返った時に、より理想的なものに近づけるということを考えた時、これらの普遍的願望を思い起こすことは極めて有効です。自分の思考や行動は今何に支配されているのか、影響されているのかを知ることができます。

 

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